どうも、今日は「帝国個別株投資の始め方徹底解説」です。ここ数年、日本ではじわじわと米国株投資ブームがきています。ほんの6年前は、今ほど米国株投資をしている人は多くありませんでした。当時に比べて、最近は投資関連の本が増え、本屋さんでも関連書籍が目立ちます。特に米国株投資に興味を持つ人が急増していますね。
多くの日本人は株式投資を始める際、まず日本企業の株を買おうとします。しかし、日本株で儲けを出すのは米国株以上に難しいです。そもそも日本株インデックスが右肩上がりではないからです。株式投資で大切なのは、どの銘柄を買うかと同時に、どの国の銘柄を買うかということです。本日は米国個別株投資についてお話ししていきたいと思います。
個別株投資をあえてする理由
まず個別株をあえて選ぶ理由を説明します。米国株の場合、S&P 500やナスダック総合指数のような株式指数が非常に強力です。それにもかかわらず、個別株投資を選ぶ理由があります。
米国株投資家の間で有名な「シャール・ツピリッシュ代謝のゲーム」という本があります。この本の中で繰り返し強調されているのは、どんな投資家でも市場平均のリターンに勝ち続けるのは難しいという事実です。投資家は個人投資家と機関投資家の2種類に分けることができます。
機関投資家はプロフェッショナルであり、正確な情報網や優れた分析ツールを持っています。これに対し、個人投資家が市場平均に勝ち続けるのは簡単ではありません。さらにプロである機関投資家でさえ市場平均に勝ち続けるのは非常に難しいのです。
インデックス投資の魅力と限界
幸い米国株インデックスは基本的に成長し続けています。アメリカを代表する指数であるS&P 500の長期チャートは、綺麗な右肩上がりを見せています。インデックス投資をすればある程度のリターンが得られ、誰でも簡単に実行できます。これは非常に楽です。
しかし、インデックス投資のメリットは資産形成に時間がかかることです。S&P 500の年間リターンは約6.8%ですが、今後の経済成長が鈍化すると予測されるため、5%程度と考える人も多いです。毎年一定額を投資したとしても、1億円規模の資産を築くには30年かかります。つまり、インデックス投資で早く資産形成するには入金力を大きくすることが基本です。
個別株投資の登場
インデックス投資だけでは満足できない人もいるでしょう。個別株投資はインデックス投資に比べて遥かに難易度が高いです。銘柄分析や売買のタイミングも重要で、場合によっては損失を出すリスクもあります。しかし、うまくいけば資産形成を早める助けになります。
例えば、テスラは2020年に6倍も上昇しました。こうした高リターンの可能性が個別株投資の魅力です。個別株投資は気になった企業のことを調べたり、世の中の仕組みを学ぶきっかけにもなります。社会的な好奇心が旺盛な人に向いている投資方法と言えるでしょう。
米国個別株の基本的な特徴
米国株を買うときは、まとまったお金が必要というイメージがありますが、実際には1株から購入可能です。日本株は通常100株からの購入が必要ですが、米国株は1株から買えるため、少額でも投資が可能です。
また、日本株にはストップ高やストップ安という制度がありますが、米国株にはこれがありません。そのため、上昇する時も下落する時も大きく動く可能性があります。ただし、値動きが極端すぎる場合はサーキットブレーカーが発動し、市場の取引が一時停止されます。
米国株はティッカーシンボルで識別されます。日本株では銘柄コードで識別されるのに対し、米国株はアルファベットを使用します。例えば、マイクロソフトならMSFT、アップルならAAPLです。
個別株の選び方
個別株を選ぶ際には、企業の分析が重要です。分析手法はテクニカル分析とファンダメンタルズ分析に分かれます。テクニカル分析は株価のチャートを見て判断するもので、短期のトレードに使われることが多いです。一方、ファンダメンタルズ分析は経済の動向や企業の業績等から判断する手法で、長期投資に向いています。
まずは以下の項目をチェックしましょう。
売上高は増えているか
売上高が順調に増えているかチェックします。増えていれば、その会社のサービスが多くの人に受け入れられているということです。
営業利益率は高いか
営業利益率は営業利益を売上高で割ったもので、20%を目安に考えます。営業利益率が高い会社はビジネスの強みを持っていることが多いです。
営業キャッシュフローは増えているか
営業キャッシュフローが右肩上がりに増加しているかどうかを確認します。これが増えていると本業のビジネスが好調であると考えられます。
営業キャッシュフローマージンは高いか
営業キャッシュフローマージンは営業キャッシュフローを売上高で割ったもので、15%以上あれば優秀です。例えば、グーグルは30%以上あります。
個別株を買った後の管理
個別株を買った後も定期的にチェックが必要です。企業を取り巻く状況は常に変化するため、購入時の根拠が崩れていないか確認します。これは四半期決算をチェックすることで行います。
確認するポイントは以下の3点です。
EPSがコンセンサスを上回っているか
EPSとは一株当たりの純利益で、企業がどれだけ利益を稼いでいるかを示します。
売上高がコンセンサスを上回っているか
売上高が増えると業績が良くなると予想され、株価が上がりやすくなります。
ガイダンスがコンセンサスを上回っているか
ガイダンスとは企業側の今後の展望で、これが良いと株価が上がる傾向があります。
まとめ
米国個別株投資はインデックス投資よりも難易度が高いですが、リスクを取れる人や投資を趣味として楽しめる人にはチャレンジする価値があります。ただし、無理のない範囲で行うことが重要です。
個別株を選ぶときはファンダメンタル分析が基本となります。売上高、営業利益率、営業キャッシュフロー、営業キャッシュフローマージンをチェックし、その上で会社の成長ストーリーを確認しましょう。
個別株を買った後も四半期決算をチェックして異常がないか確認します。この3つのポイント(EPS、売上高、ガイダンス)をクリアしているかを見て、投資戦略の参考にしましょう。
関連する質問と回答
1. 米国株投資を始めるためにはどのような準備が必要ですか?
まず、証券口座を開設する必要があります。次に、投資するための資金を準備し、基本的な投資の知識を身につけましょう。米国株に関する情報収集も重要です。
2. インデックス投資と個別株投資の違いは何ですか?
インデックス投資は市場全体の平均リターンを目指すもので、リスクが低く、手間も少ないです。個別株投資は特定の企業の株を購入するもので、高リターンの可能性がありますが、リスクも高くなります。
3. どのような基準で個別株を選ぶべきですか?
売上高の増加、営業利益率の高さ、営業キャッシュフローの増加、営業キャッシュフローマージンの高さを基準に選ぶと良いでしょう。企業の成長ストーリーも重要です。
4. 個別株投資のリスクは何ですか?
個別株投資は市場の変動に影響されやすく、特定の企業の業績に大きく依存します。適切なタイミングでの売買が難しく、損失を出すリスクもあります。
5. 四半期決算のチェック方法は?
四半期決算の確認には、企業のホームページや米国証券取引委員会のエドガーを利用すると良いでしょう。EPS、売上高、ガイダンスがコンセンサスを上回っているかをチェックします。