どうも、今日は米国株ETFと投資信託について考えていきます。米国株投資を始めようと思ったとき、最初に悩むポイントの一つではないでしょうか。正しい理解を深めるために、まずは米国株ETFと投資信託の違いから学んでいきましょう。今回は、どちらを選ぶべきかという疑問に答えつつ、その他の選択肢もお話ししていきます。
まず、今の日本では自分にとって本当に良い商品を選ぶのが難しいと感じています。昔は米国株投資をしようと思ったら、日本円を米ドルに変えて米国株を買うのが一般的でした。しかし今では、投資信託も低コスト化が進み、クレジットカードで買い付けすればポイントまで付くようになりました。選択肢が増えるのは良いことですが、選ぶ際のポイントが見えにくくなり悩みが増えます。
では、米国株ETFと投資信託の違いやメリット・デメリット、さらにその他の選択肢について詳しく見ていきましょう。
米国株ETFと投資信託の違い
まずは投資信託についてお話しします。投資信託とは、投資家から集めた資金を一つの大きな資金としてまとめ、ベンチマークと呼ばれる特定の株価指数などに連動するように専門家が運用する商品です。このイメージは、引越しのまるごとお任せパックのようなものです。運用に関する面倒なことをすべてお任せし、私たちはその結果だけを受け取るわけです。手数料としては、運用会社、販売会社(銀行や証券会社)、信託銀行に対して支払いますが、最近では手数料が大幅に下がっています。
次にETFについて解説します。ETFは上場投資信託のことで、特定の株価指数に連動して運用されている点は投資信託と同じですが、米国ETFの場合、米国の株式市場に上場されています。リアルタイムで価格が変動し、その時々の価格で売買が可能です。低コストで運用できる点も魅力的です。例えば、ヴァンガードのS&P 500 ETF(VOO)やトータルストックマーケットETF(VTI)は経費率が0.03%と非常に低いです。
米国株ETFのメリットとデメリット
米国株ETFのメリットは以下の通りです。
1. ドルで買い付けができる
ドルで買い付けができることのメリットは、為替リスクを分散できる点です。日本円のみで資産を持つ場合、日本経済が冷え込んだ際のリスクが大きくなります。ドルで資産を保有することで、円の価値が下がった場合でもリスクを分散できます。また、海外旅行や海外在住を検討している場合、ドルで資産を持つことが有利になることもあります。
2. 商品の選択肢が多い
代表的な指数に連動するETFだけでなく、セクターに特化したETFや高配当ETFなど、投資の幅が広がります。例えば、情報技術セクターに投資するVGTやナスダック100指数に連動するQQQなどがあります。これにより、自分の投資スタイルに合わせたカスタマイズが可能です。
3. 圧倒的な低コスト
ETFは投資信託に比べて手数料が非常に低いです。これは、ETFが市場で自由に取引されるため、販売手数料が含まれないからです。長期投資において、手数料の差は大きな影響を及ぼします。
デメリットとしては以下の点が挙げられます。
1. 外国税額控除の手続きが必要
米国株ETFから配当を受け取る場合、米国と日本の両方で課税されます。二重課税を避けるためには確定申告が必要です。特定口座を利用していれば年間取引報告書がもらえますが、確定申告の手間がかかります。
2. 自動積立ができないことがある
米国株ETFは基本的に自動積立ができません。しかし、証券会社によっては自動積立の仕組みを提供している場合もあります。
投資信託のメリットとデメリット
投資信託のメリットは以下の通りです。
1. 選んで買い付けできる
投資信託は一度設定すれば自動的に積み立てが行われるため、手間がかかりません。決まった金額を淡々と積み立てるだけで、投資を続けることができます。
2. 自動積立ができる
自動積立ができるため、市場の動向に左右されずに投資を続けることができます。感情に左右されずに投資を続けられる点は、大きなメリットです。
デメリットとしては以下の点が挙げられます。
1. 選択肢が限られる
特定の指数に連動する投資信託は多いですが、選択肢が限られるため、自分に合った投資スタイルを見つけるのが難しい場合があります。
2. コストが高い
特定の指数に連動する投資信託の中にはコストが高いものもあります。ETFに比べて手数料が高くなるため、長期的にはコストがかさむことがあります。
3. トラッキングエラーが発生することがある
トラッキングエラーとは、ベンチマークとしている指数とのズレのことです。投資信託では、売買のコストや銘柄選定によりベンチマークからのズレが発生しやすいです。
選択肢はこの2つだけなのか
米国株ETFと投資信託以外にも、最近では国内ETFも選択肢として考えられます。例えば、iFree S&P 500米国株ETF(2558)は信託報酬が0.0925%で、S&P 500に連動する投資信託よりも低コストです。また、国内ETFは為替リスクがないため、円での投資を考えている方には魅力的な選択肢です。
まとめると、米国株ETFと投資信託のどちらを選ぶかは、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分の投資スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。さらに、投資の幅を広げるためには、国内ETFも視野に入れると良いでしょう。
関連する質問と回答
1. 米国株ETFと投資信託の違いは何ですか?
米国株ETFは上場されてリアルタイムで取引できる点が特徴です。一方、投資信託は専門家が運用する商品で、1日に1回基準価額が決まる点が異なります。
2. 米国株ETFのメリットは何ですか?
米国株ETFのメリットは、ドルで買い付けできること、商品の選択肢が多いこと、圧倒的な低コストであることです。
3. 投資信託のメリットは何ですか?
投資信託のメリットは、選んで買い付けできること、自動積立ができることです。
4. 米国株ETFと投資信託のどちらを選ぶべきですか?
どちらを選ぶかは、投資スタイルやリスク許容度により異なります。手間をかけずに投資したい方は投資信託、コストを抑えたい方や投資の幅を広げたい方は米国株ETFが適しています。
5. その他の選択肢はありますか?
最近では国内ETFも選択肢として考えられます。国内ETFは為替リスクがないため、円での投資を考えている方には魅力的です。