米国株投資の始め方について、初心者でも安心して始められる方法をご紹介します。この記事では、米国株を購入するために必要な事前準備から、購入する銘柄の選び方、実際の購入手順、購入後の注意点や投資を継続するコツまでを詳しく解説します。
米国株を始めるための事前準備
米国株投資を始める前に、以下の3つの準備が必要です。
証券口座の開設
米国株を購入するためには、まず証券口座を開設する必要があります。おすすめの証券会社は以下の3社です:
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
これらの証券会社はインターネット上で取引が完結し、手数料も同程度です。証券口座を開設する際には、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人証明書が必要です。スマホからでも申し込みが可能で、早ければ1週間程度で開設できます。納税方法は特定口座の源泉徴収ありを選択することで、確定申告の手間を省くことができます。
銀行口座の準備
証券口座に入金するための銀行口座も必要です。既にお持ちのメガバンクや地方銀行、ゆうちょ銀行などを利用することができますが、ネット系の銀行口座を一つ持つことをおすすめします。例えば、SBI証券なら住信SBIネット銀行、楽天証券なら楽天銀行がおすすめです。同じ系列の銀行と証券会社を使うことで、送金や入金がスムーズに行えます。
投資資金の準備
準備する資金は日本円で大丈夫です。米国株は一株単位で購入でき、少額から始めることができます。例えば、株価が50ドルの銘柄を購入する場合、為替レートが1ドル110円とすると、一株5500円程度で購入可能です。手数料を含めても1万円あれば十分です。
最初に何の株銘柄を買えばいいのか
初心者の方には、米国株ETFをおすすめします。ETFとは、証券取引所に上場している投資信託のことです。ETFを通じて複数の銘柄に分散投資ができます。以下の4つのETFをおすすめします。
VTI(ヴァンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
VTIは、米国企業約4000社を対象に投資するETFで、米国市場全体をカバーしています。分散投資がしやすく、米国市場全体の成長を取り込むことができます。
VOO(ヴァンガードS&P500ETF)
VOOは、米国株式市場の動向を示すS&P500指数に連動するETFです。ニューヨーク市場の時価総額の大部分をカバーし、安定した成長が期待できます。
VYM(ヴァンガード米国高配当株式ETF)
VYMは、高配当株に投資するETFで、株価の値上がりと分配金を同時に狙うことができます。米国企業約400社を対象に投資しています。
QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズETF)
QQQは、ナスダック100指数に連動するETFで、主にITやハイテク企業に投資します。AmazonやApple、Googleなどの成長企業に投資できるのが魅力です。
どんな手順で株を買えばいいのか
米国株を購入する手順を以下に説明します。
証券口座への入金
まず、証券口座にお金を入金します。証券会社のウェブサイトやスマホアプリから入金操作が可能です。初めての方は日本円での入金がおすすめです。
購入銘柄の選定
購入したいETFの現在の株価と為替レートを確認し、必要な入金額を計算します。購入予定金額よりも余裕を持った金額を入金しておくと安心です。
注文の出し方
注文を出す際には、成行注文、特定口座、円貨決済を選択します。これにより、その時の株価で購入でき、将来の税金処理が簡単になります。
購入後にどんな点に注意すればいいか
購入後に注意する点は以下の通りです。
長期的な視点を持つ
ETFは長期的に保有することで、安定した成長が期待できます。短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けましょう。
分配金の受け取り
ETFの多くは年に4回の分配金があります。分配金を受け取ることで、定期的なキャッシュフローを得ることができます。外国税額控除を利用することで、払いすぎた税金を一部取り戻すことも可能です。
投資を継続するコツ
投資を継続するためのコツを紹介します。
投資の分散
一つの企業に集中投資せず、多くの企業に分散投資をすることでリスクを下げましょう。ETFを利用することで、簡単に分散投資が可能です。
時期の分散
一度に多額の資金を投資せず、定期的に少額ずつ投資を続けることで、リスクを分散できます。例えば、毎月一定額をETFに投資することで、平均購入価格を下げることができます。
生活防衛資金の確保
生活に必要な資金を確保し、残った資金を投資に回すことが大切です。生活防衛資金を現金で数ヶ月分確保しておくことで、突発的な出費にも対応できます。
関連する質問と回答
Q1: 米国株投資を始めるのに必要な最低資金はどのくらいですか?
A1: 一株単位で購入できるため、数千円から始めることができます。例えば、株価が50ドルの銘柄を購入する場合、1ドル110円とすると一株5500円程度です。
Q2: どの証券会社を選べばよいですか?
A2: 楽天証券、SBI証券、マネックス証券のいずれかがおすすめです。これらの証券会社はインターネット上で取引が完結し、手数料も同程度です。
Q3: ETFとは何ですか?
A3: ETF(Exchange Traded Fund)は、証券取引所に上場している投資信託のことです。複数の銘柄に分散投資ができ、取引市場で自由に売買が可能です。
Q4: 米国株投資のリスクは何ですか?
A4: 株式投資は元本保証ではないため、投資額が減少するリスクがあります。また、為替リスクも考慮する必要があります。
Q5: ETFの分配金とは何ですか?
A5: 分配金とは、ETFが定期的に投資家に支払う収益のことです。株式の配当金と同じ意味で使われます。年に4回の分配金を受け取れるETFが多いです。