米国株投資をするなら絶対に知っておきたい投資のコツ

米国株投資を始めてみたいと思っている方が多いですね。仲間が増えて嬉しいです。そして何をどれだけ買ったらいいか悩むことが多いかと思います。買うものに悩むのも大いに結構ですが、後から後悔しないために知っておいてほしいことがあるので、今日はぜひご紹介させてください。

投資の目的と目標を明確にすること

ただ漠然とお金を増やしたいという理由で投資を始めるのはよくありません。どの銘柄にどれくらい投資するべきかは、すべて目的と目標によって変わります。例えば、現在30歳で自分一人の老後資金を確保するのが目的だとしましょう。65歳までに2000万円を作るという目標を立てるとします。

この場合、個別株投資をする必要はありません。米国ETFのVTIを毎月2万円ずつ買い続けて運用すると、35年後の65歳時には2000万円を突破する可能性があります。同じ条件で50歳の人の場合、時間が15年しかないため、毎月8万円程度の積み立てが必要です。このように、目的と目標、そして時間によってやるべき事が違うことがよくわかります。

投資したお金とは長くゆっくり付き合うこと

長期投資が大事という話は耳にしたことがあるかもしれません。確かにその通りです。投資の魅力の一つはキャピタルゲイン、つまり買った金融商品が値上がりすることで得られる利益です。しかし、すぐに利益を得られるようなものは原則として存在しません。

株式投資は、株式を発行している企業が毎年数パーセント利益成長していくことを前提にしています。そのため、株価の上昇も年に換算すると数パーセントが一般的です。特に景気には波があり、好景気な時も大不況もあります。これらを慣らして年数パーセントなのです。米国株市場も下落局面が来る可能性は大いにあります。長い目で見て、多少の上げ下げなど気にしないことが大事です。

個別株投資の場合は1銘柄に資金を集中させないこと

個別株投資をする場合、慣れるまでは1銘柄に資金を集中させないことが重要です。例えばS&P 500に連動する商品であるVOOは、1口で500銘柄に少しずつお金を投入することができます。これを分散投資と言います。一方、1つの銘柄にお金を集中させると、値動きが株式インデックスより激しくなることが多いです。

例えば、AppleやAmazonの株価は非常に高く、値動きも激しいです。最初の段階では、株式インデックスに連動した商品から米国株を始めた方がなじみやすいでしょう。このような方法をコア・サテライト投資と言います。

必要な費用を払わないこと

S&P 500に連動した商品は多く存在し、それぞれに費用がかかります。例えば、米ドル建てのETFであれば経費率がかかります。経費は少ない方がいいので、ETFの経費率や投資信託の信託報酬は必ず買う前に調べて、似たような商品と比べましょう。

例えば、S&P 500に連動するVOOというETFの経費率は驚きの0.03%です。これは多くの人が買っているため、資産規模が大きくなり、運用している運用会社にとっても低い経費率でも利益を出せるからです。払わなくていいものは払わないようにしましょう。

最後は自分で決めること

投資初心者さんは投資の経験が少ないため、SNSなどで知識や情報を得ようとします。しかし、他人の成功談をそのまま真似するのは危険です。投資は自己責任です。自分なりに調べるなどして、どんなものかをわかった上でお金を投資する習慣をつけましょう。

例えば、旅に出かけた際に食事をするとき、聞いたことがある食べ物を選ぶのは安心ですが、見たことも聞いたこともない食べ物にチャレンジするのはリスクがあります。投資も同じです。見知らぬ人のおすすめをそのまま採用するのではなく、よく調べてから投資しましょう。

無理は禁物

成功談を聞いて自分もできるような気がするかもしれませんが、いつもうまくいくものではありません。デイトレードで常に勝ち続けるのはプロでも難しいです。

米国株投資でマーケットに張り付くのは夜通し起きていることと等しいですから、昼間働いている人にはまず無理です。続けていると体にもよくありませんし、昼間の仕事に差し支えます。ゆとりを持って適度な距離を保ちながらのんびり付き合うのが良いでしょう。

投資とは切り離せない2種類の税金について知っておくこと

投資における税金は、キャピタルゲインとインカムの2種類です。キャピタルゲインは株式などを売却したときに発生する利益のことです。税率は20.315%です。また、配当金や分配金と呼ばれるインカムも20.315%課税されます。米国株の場合、まず米国の税制で10%課税され、さらに日本の税制で20.315%課税されます。

しかし、米国の税金は確定申告をすることで取り戻すことが可能です。外国税額控除というものがあります。ただし、NISA口座でインカムを受け取った場合は外国税額控除はできません。

関連する質問と回答

1. 米国株投資を始める際に最初に考えるべきことは何ですか?

最初に考えるべきことは、投資の目的と目標を明確にすることです。例えば、老後資金の確保や子供の学費など、具体的な目標を設定することで、どの銘柄にどれくらい投資するべきかが明確になります。

2. 長期投資のメリットは何ですか?

長期投資のメリットは、時間をかけることで目標へのハードルが低くなることです。また、企業の利益成長が株価の上昇の源泉であり、長期的には数パーセントのリターンが期待できます。

3. 個別株投資をする際の注意点は何ですか?

個別株投資をする際は、1銘柄に資金を集中させないことが重要です。分散投資を心がけ、最初は株式インデックスに連動した商品から始めることをおすすめします。

4. 投資における費用を抑える方法は何ですか?

投資における費用を抑える方法は、ETFの経費率や投資信託の信託報酬を比較し、低いものを選ぶことです。また、オンライン証券を利用することで手数料を抑えることができます。

5. 投資初心者が気をつけるべきことは何ですか?

投資初心者が気をつけるべきことは、他人の成功談をそのまま真似しないことです。自分で調べて理解した上で投資を行い、無理をせず、長期的にゆとりを持って取り組むことが大切です。

投稿者 Nakamura Shinichi