インデックス投資の基本とやってはいけない買い方5選
インデックス投資は、確定拠出年金の普及に伴い、多くの人々にとって身近な投資方法となりました。しかし、インデックス投資には奥深い側面があり、盲目的に信じて投資を行うことは避けるべきです。インデックス投資の基本と、初心者が陥りやすい落とし穴について解説していきます。
目次インデックスを理解せずに投資をする
インデックスとは、マーケット全体の動きを示す指数のことです。しかし、インデックスにはアセットクラス、国や地域、セクター、構成銘柄、構成銘柄の割合など様々な要素があります。
アセットクラス
アセットクラスとは、投資対象となる資産の種類や分類のことです。株式、債券、不動産、金や石油などのコモディティなどが含まれます。
国や地域
単一の国(日本、アメリカ、中国など)や、北米やヨーロッパなどの地域、先進国や新興国などの経済規模に応じた分類があります。
セクター
金融、IT、エネルギー、生活必需品など特定の業種を対象としたものや、大型株や小型株など企業の規模による分類もあります。
構成銘柄およびその割合
数十の銘柄で構成されるインデックスもあれば、数千単位の銘柄が含まれるインデックスもあります。また、時価総額の割合に応じて組み入れられるインデックスや、銘柄が均等に割り当てられるインデックスも存在します。
アセットアロケーションを定めないまま投資をする
アセットアロケーションとは、投資資産の配分を決めることです。投資を始める際に、次の重要な点を考慮する必要があります。
投資の目的
投資の目的がはっきりしていないと、適切なアセットアロケーションを設定するのは難しいです。
期待リターンと許容リスク
どれだけのリターンを得たいのか、どれだけのリスクを受け入れられるのかを明確にすることが大切です。
投資資金と運用期間
どれだけの資金を投資に回せるのか、どれだけの期間を運用できるのかを考慮することが重要です。
これらの項目を明確にすることで、自分自身の投資目的に合った適切なポートフォリオを作成することができます。
過去の実績を確認せずに投資する
インデックス投資を行う際には、過去の実績を確認することが重要です。過去の実績は将来の成績を保証するものではありませんが、インデックスの動きを理解するための参考になります。
過去のリターンとリスク
過去数年間のリターンやばらつきの程度を調べることで、インデックスの動きの特徴を把握することができます。
ファンドの年間値動き
投資信託やETFの目論見書には、ファンドの年間値動きがまとめられているため、購入前に必ず確認しましょう。
手数料やコストを考慮せずに購入する
投資信託やETFを購入する際には、手数料やコストを考慮することが重要です。次のようなコストがかかります。
投資信託の場合
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
- 売却時の税金
ETFの場合
- 取引手数料
- 信託報酬
- 売却時の税金
これらのコストを考慮し、低い信託報酬の商品を選ぶことが重要です。
流行りのインデックスに手を出してしまう
流行りのインデックスに手を出すことは避けるべきです。代表的な例として、テーマ型インデックス、レバレッジ型インデックス、スマートベータ型インデックスがあります。
テーマ型インデックス
AIや宇宙開発など特定のテーマに投資する商品です。流行り廃りがあるため、長期投資には向いていないことが多いです。
レバレッジ型インデックス
ベンチマークとなる株価指数に対して、値動きが2倍3倍になるように設計された商品です。値動きが激しく、初心者には向いていません。
スマートベータ型インデックス
時価総額以外の基準を重視して構成されたインデックスです。運用会社の基準に基づいており、リスクが高い場合があります。
関連する質問と回答
インデックス投資のメリットは何ですか?
インデックス投資の主なメリットは、低コストで分散投資ができることです。市場全体に投資するため、特定の銘柄リスクを避けることができ、長期的なリターンが期待できます。
インデックス投資のデメリットは何ですか?
インデックス投資のデメリットは、市場全体の下落に影響を受けることです。また、特定の銘柄やセクターに集中投資した場合に比べて、大きなリターンを得にくいことが挙げられます。
インデックス投資に適した投資期間はどれくらいですか?
インデックス投資は長期投資に適しており、最低でも5年以上の投資期間を考えるべきです。短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な視点で運用することが重要です。
インデックス投資を始めるためには何が必要ですか?
インデックス投資を始めるためには、証券口座の開設が必要です。また、自分の投資目的やリスク許容度を明確にし、適切なインデックスファンドやETFを選ぶことが重要です。
インデックス投資のリスクをどう管理すれば良いですか?
インデックス投資のリスクを管理するためには、分散投資を心がけることが重要です。株式や債券、異なる地域やセクターに投資することで、リスクを分散させることができます。