新しいNISAに向けて今やるべきことは〇〇だ

2024年からNISA制度が大幅にリニューアルされ、現行の積立NISAと一般NISAが統合されます。新しいNISAでは、非課税保有限度額が1名につき1800万円に拡大され、仮にご夫婦でフル活用すれば3600万円分の非課税枠が利用可能です。このため、多くの方にとってNISA枠だけで十分と言えるほどの非課税枠が用意されています。今回は、新しいNISA制度に備えて今やるべきことについて詳しくお話しします。

NISAの金融機関変更について今考えておくべき理由

NISA口座は1人につき1つの金融機関でしか開設できません。積立投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で運用することもできないため、2つの枠の使い方を総合的に考えて、自分に一番合った金融機関を選ぶ必要があります。

年間投資枠は積立投資枠120万円、成長投資枠240万円の合計360万円です。2024年に一度でもNISA口座で買い付けをすると、その年は口座変更ができません。特にクレジットカード払いで積立投資している場合、買い付けが毎月1日に設定されていることが多いため、無意識のうちに購入完了となりがちです。

金融機関の変更手続きには意外と時間がかかるため、年の初めから希望の金融機関で運用できるように、今のうちに方針を決めておくことが重要です。金融機関変更の手続きには、一般的に以下の3つのステップが必要です:

1. 今の金融機関で金融商品取引業者と変更届出書をもらい、記入して郵送。
2. 感情廃止通知書が届いたら、新しい金融機関に提出。
3. 新しい金融機関で非課税口座開設届出書をもらい、記入して郵送。

これらの手続きには約1か月かかると見込んでおく必要があります。

金融機関の変更を考えるときに気をつけること

NISA口座の金融機関を選ぶ際の重要なポイントを3つ挙げます:

長期的にお付き合いができそうな金融機関を選ぶ

新しいNISAは長期保有を前提とした制度です。売却したら翌年には非課税保有枠の再利用が可能ですが、短期保有に向いているわけではありません。NISAで買った商品は損益通算の対象外となるため、なるべく損失が出にくい投資方法を選ぶことが大切です。10年20年と長い付き合いができそうな金融機関を選ぶことが最重要ポイントです。

キャンペーンやポイント還元などをメインの目的にしない

NISAの非課税保有限度枠は1人当たり1800万円もあります。多くの金融機関がキャンペーンを展開する可能性がありますが、キャンペーンだけに踊らされて決めるのは避けましょう。ポイントはあくまでも目先のちょっとしたおまけに過ぎません。冷静に本来のサービスを向き不向きで判断しましょう。

大まかな投資方針を決めておき、それに合った金融機関を選ぶ

買いたい商品がどの金融機関でも買えるわけではありません。まずは大きな投資方針を決めておき、自分が買いたい商品が買える金融機関の中でより使い勝手が良いものを選びましょう。インデックスファンドを中心に投資信託を積み立てるのか、高配当株を買いキャッシュフローの充実を目指すのか、どのような投資をしていきたいかを考えておきましょう。

新しいNISAで検討してみたい金融機関4選

ここでは現時点でおすすめできる証券会社を4つご紹介します。

SBI証券

総合力No.1のオンライン証券であり、国内株式の売買手数料が0円、米国株の貸株ができる「カストップ」サービス、外貨買い付け手数料が最安値など、多くのメリットがあります。米国株の取り扱い銘柄数も6000件を超え、主要な株式インデックスも抑えています。

楽天証券

初心者に分かりやすい画面構成が最大の強みです。国内株式の取引手数料無料サービスも始まります。感覚的に迷わず売買ができ、持ち株一覧やポートフォリオも見やすいため、初心者が最初に米国株取引を始めるには向いています。

マネックス証券

中上級者におすすめの証券会社であり、逆指値やトレイルストップなど注文方法が多彩です。米国株の取引に特化したサービスも充実しており、痒いところに手が届くサービスが豊富です。自動で配当再投資ができる「配当金再投資サービス」も魅力です。

松井証券

充実したサポート体制が魅力です。ヘルプデスク協会が主催する問い合わせ窓口格付けで最高評価の三ツ星を12年連続で獲得しています。初心者に安心して利用できる証券会社として評価が高く、操作説明動画やマネーサテライトなどの動画メディアも充実しています。

関連する質問と回答

Q1: 新しいNISAの非課税保有限度額はいくらですか?

A1: 新しいNISAの非課税保有限度額は1名につき1800万円です。ご夫婦でフル活用すれば3600万円分の非課税枠を利用することができます。

Q2: NISA口座は1人で複数の金融機関で開設できますか?

A2: いいえ、NISA口座は1人につき1つの金融機関でしか開設できません。積立投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で運用することもできません。

Q3: NISA口座の金融機関を変更するにはどのくらい時間がかかりますか?

A3: 金融機関の変更手続きには約1か月かかります。手続きには書類の取り寄せや郵送などが必要で、各ステップに時間がかかるため、早めに手続きを始めることが重要です。

Q4: 新しいNISAに向けて今やるべきことは何ですか?

A4: 新しいNISAに向けて今やるべきことは、NISA口座をどの金融機関で開設するかを決めることです。自分に合った金融機関を選び、早めに手続きを進めることで、スムーズに運用を開始できます。

Q5: 新しいNISAではどのような投資方針を考えるべきですか?

A5: 新しいNISAでは、インデックスファンドを中心に投資信託を積み立てる、高配当株を買いキャッシュフローの充実を目指す、個別株やETFに投資してうねり取りをするなど、自分の投資方針に合った金融機関を選びましょう。長期的な視点で投資を続けることが大切です。

このブログ記事が、皆さんの新しいNISAへの準備に役立つことを願っています。金融機関の選び方や手続きの進め方などについて詳しく知り、スムーズなスタートを切りましょう。

投稿者 Nakamura Shinichi