米国株投資は今後どうなるのか
最近は株式投資がブームになってきましたね。米国株に投資してみたいと思っている方も増えてきたように思います。しかし、米国株投資は初めてで投資しても損するのが怖いという方もいらっしゃるかもしれません。未来が予測できて株で大儲けなんてことができたらどんなにいいでしょう。今日はそんな米国株の未来を考えてみます。それではさっそく見ていきましょう。
目次米国株は過去そして今も最良の投資方法
米国株の1990年代から2000年代のリターンは実はそれほど優れたものではありませんでした。特に2000年に起きたITバブルの傷跡は大きく、高値で買った投資家は大きな痛手を受けました。ナスダック総合指数でさえも、ITバブルの高値を超えるのに15年を要しています。しかし、そのような時期を含んでも他の先進国や新興国のリターンより優れていたのは知っておきたいところです。
過去25年、過去10年にわたり、米国株のリターンが突出しているのがグラフからもお分かりいただけるかと思います。先進国も新興国も全世界に劣後しており、全世界投資のパフォーマンスがS&P 500にリターンで勝ったことはないのです。このような結果は当然と言えるでしょう。
長期的な視点から見る米国株の強み
S&P 500の90年チャートを見ると、年率約6.8%のリターンになっています。基本的には右肩上がりであることがわかります。昨今の米国経済を考えても、これから右肩下がりになるというのは少し考えにくいのではないでしょうか。もちろん、暴落する可能性はあります。過去を振り返ると、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックと20%を超えるような暴落はだいたい8~9年に1度くらいの頻度で起こっています。しかし、米国株は暴落から何度もよみがえっています。ITバブルで6年、リーマンショックで5年、コロナショックに至っては半年で回復しています。
米国株が強い理由その1: アメリカの人口は増え続けている
経済成長はある程度進むと停滞するのが一般的です。日本の90年代のバブル崩壊から始まった失われた30年が典型的ですね。この成長しない理由の一つは高齢化です。高齢化すると労働人口が減り、国の稼ぎも減ってきます。これに加えて医療や年金等の社会保障費が増大します。アメリカは2100年でも人口が増え続けるという予測が出ています。実はアメリカでも出生率は減少傾向にありますが、移民によって労働人口を確保することで効率的な経済成長が持続できるのです。また、世界の人口も2100年くらいまで増え続ける予測です。世界人口が増え続ける限り、世界市場も成長し続けます。
米国株が強い理由その2: 投資家に支援的な環境が整備されている
先進国には高齢化というハンデがあります。では人口が増えている新興国、例えばインドネシアやインドはどうでしょうか。残念ながら新興国には次のような課題があります。
投資家を守る法律が整備されていない
新興国には企業の汚職や不正会計、身内びいきといったコンプライアンス上の課題がよくあります。また、投資判断に必要な情報が公開されていないケースもあります。企業が国の制作上の都合で突然潰されることもあります。
新興国の通貨は使い勝手があまり良くない
新興国ではインフレ率が非常に高いことが多いです。インフレとは物価の価値が上がることを指しますが、別の見方をすると通貨の価値が目減りすることを意味します。また、司法国の通貨は新興国でしか使えないことが多いです。
新興国のETFの信託報酬は高め
新興国のETFは特定の企業に依存するリスクが低く、ドルで購入できるメリットがありますが、信託報酬が高いのが課題です。
米国株の投資環境
米国株の投資環境には次のようなメリットがあります。
ルールや基準が完備、遵守されている
アメリカは株式取引をSEC(米国証券取引委員会)で不正がないか厳重にチェックしています。投資に必要な情報は決められたルールにのっとって公開されています。
企業の投資家ファーストの文化が根付いている
アメリカには自社株買いや増配が盛んです。企業は株主のものであり、企業の利益は株主に還元する文化が根付いています。
国策として株の成長を支えている
アメリカの中央銀行は企業の倒産を防ぐために大量の資金を供給しました。政府も国民の生活を支援するために大規模な補助金を交付しています。
米ドルは世界の基準通貨
米ドルは世界のどこでも使え、再投資も容易です。インフレ率も比較的抑えられています。
米国株が強い理由その3: 新しいイノベーションが次々と生まれ成長する
IT企業の雄である5社(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)はインターネットをプラットフォームとしたサービス企業です。インターネットをプラットフォームとしたサービスはこの30年で大きく育ち、今もクラウドサービスやサブスクリプションといった新しい形が生まれています。また、コロナ巣ごもり需要で大流行したWeb会議サービスのズームや、宇宙開発の起業家として有名なイーロン・マスク氏が率いる電気自動車のテスラなど、新しい企業がどんどん育っています。
世界の企業の時価総額ランキングの推移
ランキングの変化の中心は米国企業であり、次に中国企業が続きます。新興国、特にIT関連のサービス企業が上位につけています。一方、日本の企業はかつては世界の上位を席巻していましたが、今はほとんどランクインしていません。日本では世界に通用するインターネット関連のイノベーションがほとんど起きていないことを意味します。
米国株が強い理由まとめ
米国株は過去そして今も最良の投資先だったという実績があります。その理由は以下の3点です。
1. アメリカの人口は増え続けている
2. 投資家を守る環境が整備されている
3. 新しいイノベーションが次々と生まれ成長する
これらの強みは世界中を見回しても唯一無二のものです。また、これらの強みは今のところ揺らぐ兆候は見られません。したがって、当面米国株は成長すると考えてよいでしょう。
関連する質問と回答
Q1: 米国株投資のリスクは何ですか?
A1: 米国株投資のリスクには市場のボラティリティ、経済危機や政治的不安定性、そして企業の業績不振があります。しかし、長期的に見るとこれらのリスクは緩和される傾向があります。
Q2: 初心者が米国株に投資するための最初のステップは何ですか?
A2: 初心者が米国株に投資するための最初のステップは、リサーチと教育です。まず、基本的な投資知識を身につけ、自分のリスク許容度を理解しましょう。
Q3: 米国株のETFと個別株のどちらが良いですか?
A3: 米国株のETFは分散投資ができるため、リスクを分散するのに適しています。一方、個別株は高リターンを狙える可能性があるが、リスクも高いです。両方をバランスよく持つことが推奨されます。
Q4: 米国株の長期保有のメリットは何ですか?
A4: 米国株の長期保有のメリットは、経済成長による株価上昇、配当の再投資、そして複利効果です。特に米国株は長期的に見ると安定した成長を見せてきました。
Q5: 米国株の購入におすすめの証券会社はどこですか?
A5: 米国株の購入におすすめの証券会社は、手数料が低く、使いやすいプラットフォームを提供している証券会社です。具体的には、E*TRADE、Schwab、Fidelityなどが評判です。