自動でコツコツ米国ETFの鉄板投資法: 定期買い付けをオススメする理由
今回は、米国ETFの定期買い付けの魅力についてお話しします。投資を始めようと思った方にとって、最初の一歩として投資信託の積立投資がよく推奨されますが、米国ETFにも目を向けることで、より多くの選択肢とメリットが広がります。以下に、その理由を5つのポイントに分けて詳しく説明します。
目次有料ファンドに激安コストで投資できる
米国市場全体に投資したいと考えたとき、投資信託と米国ETFのコストを比較してみましょう。例えば、S&P 500をベンチマークとする投資信託の信託報酬は0.09%前後ですが、同じ指数に連動する米国ETFであるヴァンガード S&P 500 ETF (VOO) の経費率は0.03%と激安です。投資総額が増えるほど、このコスト差が影響を大きくします。
具体的に、1000万円を投資した場合、投資信託のコストは年間1万円程度ですが、米国ETFでは年間3000円程度に抑えられます。長期的な視点で見ると、これらの手数料の差は大きな節約となります。さらに、米国ETFは経費率が低いため、より効率的な資産運用が期待できます。
投資対象の幅が広がる
米国ETFには多種多様な銘柄が存在し、投資対象の幅が非常に広がります。例えば、代表的なETFとして以下の4つが挙げられます。
1. VOO (ヴァンガード S&P 500 ETF)
アメリカを代表する大企業500銘柄に連動するETFで、経費率も0.03%と低コストです。
2. VTI (ヴァンガード トータルストックマーケットETF)
アメリカ市場全体の株式約4000銘柄に投資するETFで、アメリカ経済全体に分散投資が可能です。
3. QQQ (インベスコ QQQ トラスト)
ナスダック100指数に連動するETFで、情報技術系企業が多く含まれるため、成長性が期待できます。
4. VYM (ヴァンガード 高配当株ETF)
高配当株に投資するETFで、分散効果が高く、安定した収益が期待できます。
これらのETFを組み合わせることで、自分好みのポートフォリオを構築することができます。セクター別のETFや個別株などにも投資することが可能で、投資の幅が大いに広がります。
時間分散でリスクとリターンを平準化できる
一括投資と積立投資の違いについても触れておきましょう。一括投資は、買った時点の株価よりもその後の株価が上がっていれば資産総額が増えるというシンプルな方法です。しかし、リスクも高くなります。
一方、積立投資は、一定の金額で定期的に買い続けることで、価格が高いときには少ない量、価格が低いときには多くの量を購入することができます。これにより、平均購入単価を引き下げられるというメリットがあります。これがいわゆるドルコスト平均法のメリットです。
さらに、一括投資ができる大きな資産を持っている人は限られており、多くの人は給与などの収入から一部を捻出してコツコツと投資することが現実的です。このため、積立方式で米国ETFを購入する方法が多くの人にとって適しています。
ドルベースで収入を得る仕組みが手軽に作れる
日本に住んでいると、日本円だけで資産を持つことが多いですが、これは集中投資のリスクを伴います。資産分散の観点から、日本円以外の通貨に分散しておくことは合理的です。米ドルは基軸通貨でもあり、分散先として最適です。
さらに、ドルで資産を持つことにより、強制貯蓄効果も働きます。一度ドルにした資産を日本で使おうとすると、日本円に戻す手間と費用がかかるため、本当に必要なときだけ使うことになります。この結果、無駄遣いが抑えられ、分配金を再投資することで資産を成長させることができます。
方法さえわかれば意外と手間がかからない
米国ETFの定期買い付けは、どこの証券会社でも使えるサービスではありませんが、方法を知っておけば意外と手間がかかりません。例えば、SBI証券を利用する方法がありますが、SBIネット銀行との組み合わせで為替手数料を抑えることができます。
具体的な手順としては、まずSBIネット銀行で外貨積み立てを行い、その後、SBI証券に外貨を入金し、定期買い付けを設定します。2番目の外貨入金だけは手動で行う必要がありますが、それ以外は一度設定すれば自動的に行われます。
関連する質問と回答
1. 定期買い付けのメリットは何ですか?
定期買い付けのメリットは、リスクを分散できること、平均購入単価を引き下げられること、そして長期的な資産形成がしやすいことです。ドルコスト平均法により、価格変動に影響されにくくなります。
2. 米国ETFを選ぶ際のポイントは?
米国ETFを選ぶ際のポイントは、経費率の低さ、投資対象の分散性、そして自分の投資目的に合ったETFを選ぶことです。例えば、成長株に投資したい場合はQQQ、高配当株に投資したい場合はVYMなどがお勧めです。
3. 米国ETFの定期買い付けの手数料はどのくらいかかりますか?
米国ETFの定期買い付けの手数料は、証券会社や銀行によって異なりますが、例えばSBI証券とSBIネット銀行を利用する場合、為替手数料を含めて非常に低コストで行うことができます。具体的には、為替手数料は1ドルあたり2銭から4銭程度です。
4. 外貨積み立ての方法は?
外貨積み立ての方法は、まずSBIネット銀行などの口座を開設し、定期的な積み立て設定を行います。積み立てる通貨、金額、頻度を設定し、毎月自動的に積み立てが行われるようにします。
5. ETFと投資信託の違いは何ですか?
ETFと投資信託の違いは、ETFは株式のように取引所で売買されるため、リアルタイムで価格が変動します。信託報酬が低く、取引手数料がかかる点も特徴です。一方、投資信託は一日一度の基準価額で取引され、信託報酬が高めです。どちらも分散投資が可能で、投資目的に応じて使い分けると良いでしょう。
これで、米国ETFの定期買い付けの魅力についてご理解いただけたでしょうか。ぜひ、これらのポイントを参考にして、より効果的な資産運用を実践してみてください。